朱 解説

※このページは自主制作アニメ「朱」の蛇足解説コーナーです。※
※印象を壊したくない方はご覧にならないことをお勧めします※

はじめに、この作品はまりやすが制作した卒業制作です。
この作品は当初三章構成を予定していましたが、期限内に完成させることが困難だったので一章にまとめなおしました。 そのため、公開している動画部分のみでは「ストーリーが分からないフワッと世界観戦闘アニメーション」になっております。以下は、そのあたりを補填するための解説となります。 (続編を作る予定が無いので公開することにしました。)

ストーリー

朱の世界は、ざっくり言うと神様の縄張りです。そこへ落ちた子供が脱出を試みるのが主なストーリーになる予定でした。

●1章

朱い世界に落ちた子供。縄張りに侵入した子供に、神使である獅子舞が襲い掛かってくる。子供ははじめ逃げてばかりだが、獅子舞の腹の中で傷つけることが可能なことが分かると反撃を開始する。 腹を割り、とりあえず立ち向かい、終盤にはむしろ好戦的な笑みすらたたえ獅子舞を蹴り殺す。

●2章

次なる神使、火を吹く金魚との戦闘。この金魚は朱の世界において灯をともす役割を担っており、攻撃時には建物の明かりを吸い込んでは子供に吹きかけてくる。 そのため戦闘中は徐々にあたりが暗くなってゆく。子供は無邪気に戦闘を楽しみ、何度も金魚を殴り、蹴り、殺してしまう。金魚撃破と同時に、朱の世界から全ての灯が消え一気に世界観は陰鬱に。

●3章

最後の敵は縄張りの主である朱の神。神使達とは異なり、自分から攻撃を仕掛けてくることはい。 そんな神様相手に子供は先制攻撃を仕掛け、逃げる神様を追いかけてはしばきまくります。(1章の時とは完全に立場が逆転している)そして最後には殺してしまいます。 子供が神様の血を全身に浴びたところで、朱の底に出口の光がともる。子供は全身血でべっちょべちょの禍々しい姿で朱の世界の外へ出ていく…END

真相

ここまで読んでいただくとお分かりになると思いますが、「朱」において悪いのは子供の方です。 子供はやばいやつであり、この世に生まれ出てはいけない存在でした。神様はそんな子供の誕生を止めようと、子供の力が未熟なうちに自らの縄張りへ封印しようとします。 それを殺して出てきてしまうまでのお話が「朱」です。 最後のシーンは思いっきり「出しちゃいけないものを出しちゃった感」を演出する予定でした。 一応、動画化した部分にも微妙に伏線はあります。

本来獅子舞には「子供の頭を噛むことで魔を払う、疫病を払う」という意味がある。つまり獅子舞は邪気を払おうとしていた。
・神聖なものである鳥居を踏み壊したり獅子舞の頭を踏みつぶしたり、若干の「それやっていいの?」要素がいっぱい
・獅子舞の腹の中にあった大量の賽銭。お賽銭が多い=信仰が厚い=良い神様であることを示唆
など…

しかしぶっちゃけると結局完成させられなかったので、ストーリーも何も無いのです…
もともと戦闘シーンを鮮やかな色合いで描くのが目的だったので、物語的な部分の解釈は皆様のご想像にお任せいたします…
某動画サイトのコメント欄でいろいろご考察していただいてるのをお見かけしたのですが、嬉しい反面あんま考えてなくて申し訳ない

■蛇足の蛇足
黒鬼をお読みになって気づいてらっしゃる方もいると思いますが、子供の正体は氷咲です。

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